鈴姫伝説
「こっちだミュー」とミューマが空を飛んでいくので、あたしたちは地上を走ってついていく。
……いた。
ナディとゆきなと顔を見合わせて、声を揃えて合図を出す。
「「「1、2の……さんっ!!」」」
バッ!!と3人で魔物の上へと飛び上がる。
ざっと見て……10体くらいか……。
「ナディ、ゆきな!」
「うん!」
「分かっている……」
あたしが叫ぶと、ゆきなは青白く光る氷の山を出現させる。
それは魔物をあっという間に囲んだ。
でも、数体の魔物は素早く動いて、氷の山を越えて出てきてしまう。
けれど次の瞬間、ナディの力によって全ての魔物は氷に動きを封じられた。