鈴姫伝説




「待てっ!!」



──パチン。



ナディが指を鳴らした。



途端にまたマントの人があたしの前へと転送されてくる。



「えい!」



ゆきなが氷を投げつけると、ヒョイとマントの人は紙一重に避けた……はずだった。




「…………!?」




マントの人の動きが止まった。



その足元はゆきなの青白い氷で固まっていた。



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