鈴姫伝説
どうしようもなく、悲しくなって、うつむいた。
視界の隅で左手についたブレスレットがキラリと光る。
あ……。
もしかして……あたしにも出来ることがある……。
「やすらぎの鈴!!
兄様に聞かせてみれば、何か効果があるかも!!」
「そうか!! やってみるだけあるな……」
「でも、お姉ちゃんケガは治したことあっても、病気はないよ……。
どうするの?」
「やすらぎの鈴……とはなんだ」
話のなかに入ってこれなかったエクは険しい顔をすると、首をかしげた。
「あぁ、やすらぎの鈴ってのは……」
あたしは軽くやすらぎの鈴について説明をした。