鈴姫伝説
「──どうでしょう」
効果、あったかな?
あるといいよ……。
銀さんは動かない。
「なんだろう。
身体が軽くなった気がする……。
ありがとう」
よかった……。
少しは役に立ったみたい。
緊張から力が全身に入っていたのか、溜め息と共に、力が抜けてしまった。
「……なら、もう必要ないな」
「は?」
ナディがいきなりワケの分からないことをいいだして、マヌケな声が出た。
あたしたち全員が首をかしげると、ナディは眉間にシワを寄せた。
「だから、エクに鈴と伝説の鈴が、だ」
それだけでも、今度は意味が分かった。