鈴姫伝説






いつもいつもそばにいてくれて、独りだったあたしの世界は広がった。



色の無かった景色が、鮮やかに、キレイになったの。



それは、千、あなたがいてくれたから。



あなただから、あたしは楽しかった。



生まれて初めて、心の底から笑えた。



ありがとう。



あたしと出会ってくれて。




『鈴!!』



『きゃあっ!!』



嬉しそうな彼は、あたしを抱き締めた。



心臓が飛び出そう……!!



また、胸が締め付けられる。



でも、イヤじゃないの。



嬉しいの……。



『鈴!!』



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