鈴姫伝説



あたしは……千と恋人、だったんだ……。



途端に苦しいくらい、胸が締め付けられる。



そんなの知らないで……彼を傷つけてたなんて……。



千は不老不死だから、昔のあたしを当然覚えていて……。



あたしは何していたんだろう。


なのに千を恨んだりして。


最低だ……。




「銀さんは……知ってたんですか?


あたしと千、が恋人同士だったこと……」




「まぁ……、それはね……」



そんな……。



心の中に暗闇が広がっていく。




「だから、すずかに思い出して欲しかったんだ」




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