鈴姫伝説
突然視界は眩しく光る、電気の灯りに奪われる。
いつのまにか、あたしは自分の部屋のベットに寝ていた。
そして、ようやく涙を流していることに気づく。
身体を起こすと、ベットの横の椅子に座って寝ていたゆきなが目を開けた。
「おはよう、お姉ちゃん。
身体、大丈夫?
あのあと、倒れちゃって大変だったんだよ」
え……。
そうだったの?
はい、と手渡された麦茶を口に含むと、カラカラだった喉が潤いを取り戻した。