鈴姫伝説

それは案外、楽に見つかった。

今回の魔物は茂みのなかで何やら物色している。

あれ……。

思わず、目を疑った。

その魔物はこの前のやつとは、違う。

明らかに、






「ちっちゃくない……?」



あ、声が……でちゃっ……。

魔物はこちらに気づいたようで……。

やっていたことを止めて、こちらを向いた。



「グルルルッ」



紅い瞳があたしを捕らえた。

ちょっ、ヤバい……!!



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