鈴姫伝説
第四章
恋人
「はぁ……」
ミューマが……もう永くないって、本当なのかなぁ。
信じられないよ。
ううん。
信じたくない……。
『取りあえず、もっと専門的な歌を探して、試してみますわ』って、アンゼリカ言ってたけど……。
「あーっ、もう!」
ムシャクシャするっ!
あたしは床に寝転んだ。
色んなことが一気に起こりすぎて、頭はぐちゃぐちゃ。
何がなんだか……。
ゆきなは学校の行事の林間学校行っちゃうし、三人の戦士は用があるとかでカレンデュラ王国帰っちゃうし……。
昨日色々あったっていうのに、次の日、皆どっか行っちゃうなんて……。
「独りぼっちだ……」