鈴姫伝説

女神







「艶……は殺された……?



どういうことだ? すずか」




「んっと……よくは分からないんだけど、ガラナの身体は、艶のものなの。



ガラナの身体は今、見た感じ14~15歳くらいだったよね」




「そうか……。



ガラナの身体が艶のものなら、艶は14、15歳くらいのときに亡くなってるはずだ。



なら、歳で亡くなったわけではあるまい」





ナディは何度か頷いた。




「でも……」




アンゼリカは眉を寄せた。




「いくら若いうちに亡くなったとしても、殺された以外にもあるでしょう?



事故とか……病気とか」





確かにアンゼリカの言う通り、他にもあるかもしれない。



でも……。



それ以外は、どうしても考えられないんだ。




「あたしが覚えている限りでは、そんなの聞いたことない。



昔のあたしと艶は、親友だったから連絡くらいあるはずだもん……」




絶対そうだよ……。




「分からないことだらけだな」





「うん……」





「……とにかく、そのようなことを全て調べる必要がある」





「ロイル……、そうだね」




ようやく口を開いたと思ったけど、表情は変えようとはしない。



もー……キレイな顔だけど、反応してもいいんじゃない?




なんだか、悲しいよ。




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