鈴姫伝説
「すずか!!」
「大丈夫ですか!?」
「お姉ちゃん!!」
「しっかりしろ」
四人の声が重なる。
「み……んな……」
「すずか!!
どうしたんだ!?」
ナディが叫んで、あたしの鼓膜は強く震えた。
声でかいよ……。
でも、どうしちゃったんだろう。
あたし、何かあったのかな。
「ごめん。
お姉ちゃん。
私が変なこと聞いちゃったから……」
ゆきなは低い声でそう呟くと、うつ向いてしまった。
何を勘違いしてるんだか。
ゆきなのせいとかじゃないって!
でも、急に意識失ったら、そりゃ驚くよね。