鈴姫伝説





静かな部屋に千の絞り出すような声が響く。















『どこいっちまったんだよ……艶……!』


















それからしばらく経っても、二人は帰っては来なかった。









あたし達はもうその話には

触れないように、

考えないようにして、

その寂しさと悔しさをまぎらわすように魔物退治に集中した。










そして、それから月日が経った頃。








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