鈴姫伝説
辺りはゴツゴツとした、険しい岩山。
緑なんてない。
全て枯れ果ててる。
そう、生命を失ったかのように。
風だけが、虚しく砂ぼこりを巻き上げている。
そこにあたしは、もう一人誰かと睨み合っている。
『あなただったのね、
お母様を
……殺したのは……!!』
やっと見つけた。
ずっと、この時を待っていた。
あたしは諦めず、ずっと、お母様たちの行方をおっていた。
そして、あるときお母様は殺された、という情報があたしのもとへ入ったのだ。
その人を、やっと……。