鈴姫伝説




『伝説の鈴よ……この身を糧にその姿を隠せ……』




祈るように顔の前で手を組み、呟く。







あたしは、自分の不老不死の生命を使って……『伝説の鈴』を永遠に封じた。



あの戦いはあたし一人で行ったんだ。



千には言わずに。



彼だけを、そこに残して、あたしは消えた。




そして、千は、独りになった。



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