鈴姫伝説




「とにかく、すずかは少しでも詳しく昔のことを思い出せるようにしろ。



なにか、鍵が隠されてるかもしれない」




「うん……分かった」




明らかに迷いの色が顔に浮かんでいるナディは、険しい顔をした。



あたしもただ、頷くことしか出来なかった。




どうしようもない、恐怖心と不安と嫉妬心があたしの中を埋め尽くす。





やだ。



こんな気持ちになりたくない。






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