鈴姫伝説
「すずか」
ナディが力強い声で、あたしを呼んだ。
あたしはナディを見つめた。
「そして、ここにいる皆。
少しずつだが、敵は見えてきた。
きっと、本当の敵と会ったとき大きな戦いとなるだろう。
決意はいいか?」
ナディの言葉は、重くあたしの肩にのし掛かる。
手が汗ばんで、細かく震え始める。
でも、あたしはけして、一人じゃない。
こんなに力強い仲間がいる。
大丈夫。
皆で戦うんだ。
そして、伝説の鈴を見つけ出し、世界を救うんだ。
千も、艶も。
全て。