鈴姫伝説





あのころ、三人で笑いあっていたように。



戻りたい。



一番幸せだった、楽しかったあの頃に。



二人とも、戻ってよ……。



あたし一人が覚えていても、意味がない。



三人でなきゃ、意味がないのに……。





「……渡さないなら、














力ずくでも、














もらっていく」













ガラナは、そう言い放つと、一歩、引いた。





そして、拳を強く握りしめると、














それを地面へ降り下ろした。







< 353 / 511 >

この作品をシェア

pagetop