鈴姫伝説
ずっと空を飛びながら考えてた。
早く、女神様から二人を助けなきゃ。
真実を教えなきゃ。
気持ちだけが焦る。
でも、その反面怖がっている自分がいる。
もし勝てなかったら?
負けてしまったら?
勝てたとしても、二人があたしについてきてくれなかったら?
「怖い……」
一言溢して、頭を振った。
あんなに大事で、大好きな仲間にすら、言わずに出てきたんだ。
弱気だったら、全てムダになってしまう。
再び上を睨み付けて、足に力をいれた。