鈴姫伝説






「あなたですか?



あたしを捕らえたのは」




「…………」





彼女は袖で口もとを隠したまま、なにも言わない。




もしかして……。





変身したら、ここから脱け出せるかも。




そんなことを女神様を睨み付けながら、考える。





さっき、なんで変身が解けてたかはわからないけど、ここから出なきゃ!




女神様はまだなにも言わない。





今だ!





(変身!)





あたしは霊力を集中させた。














-パアァアッッ!







光を発して、あたしは変身する……





















はずだった。



















「え……?」








なにも起きない。





光すらも……。







< 373 / 511 >

この作品をシェア

pagetop