鈴姫伝説





「…………」




あたしの腕の中で、艶は光の粒子となり、消えてしまった。





すると、チリン……と、音がして、何かが彼女の中から転がり落ちた。






拾い上げると、それは白い鈴だった。





艶……。





あたしはそれを左手のブレスレットにつけた。





なんだか、身体が温かくなって、少し軽くなったみたい。





ありがとう……。




あたしは、涙を拭った。





もう、泣かない。







「女神!!」






< 402 / 511 >

この作品をシェア

pagetop