鈴姫伝説
「えっ……」
スローモーションのように、大理石の床に崩れ落ちていく千。
なにが……起こったの……?
まさか、また、女神の……?
あたしはいったい何人、大切な人を失えばいいの?
「千…………!!」
フラリ……と千に近づいて、あたしは崩れるようにして、千を抱え込んだ。
なんで?
なにがあったの?
女神を睨み付けると……唖然としている。
「せ……ん…………?
なに、して……」
彼女は、立ち尽くし、うわ言を繰り返している。
女神のせいじゃない?
じゃあ、いったい誰が、千を……?