鈴姫伝説
「そうだ。
そしてお前を影の世界に導き、魔物を倒させ、鈴を集めさせた」
女神は感情すら込めず、言葉を放つ。
「俺は驚いた。
鈴の生まれ変わりがいたことに。
会いたい……とも思った。
でも、ヒースがそれをさせなかった……」
だから、あたしと戦っていたんだね。
千の本心じゃなかったんだ。
切なくて、胸が締め付けられる。
「でも、いざ会ってみると鈴とは違って、でも同じで……。
女神が鈴を集めろと言っていたことを思い出したんだ。
伝説の鈴のことも」
もし、すずかたちが伝説の鈴を見つけたら、それで女神を倒す。
もし、女神が鈴を持っていたら、奪うつもりだった、と千は言った。