鈴姫伝説
「俺はすずかを傷つけたくない。
だから、お前と戦う!!」
千……。
-ズバン!!
ついにキレた女神の雷が、雨のように降り注いだ。
千はあたしをお姫様抱っこし……
「いやあっ……!!」
天井高く、飛び上がった。
「こ、こわっ!
怖いよおっ!!」
ゾクゾクして、気持ち悪い!
あたしは千に、ガッチリしがみついた。
千は軽々雷の雨を避ける。
「黙ってろ!」
これで黙ってろって……。
ムリがあるんじゃない?
「フン、わたくしを裏切ったのか?」
「ああ! そうだ!」
千は雷を避けながら、何度も霊力で女神を攻撃した。
なんともなかった女神は、少しずつ後ろへ押されている。
すごい……。
千はあたしを抱き抱えたまま、豪華なグランドガラスを破ると、庭へ出る。
そのまま、青い屋根へ登った。