鈴姫伝説
「そーだよ。お姉ちゃん」
うっすらとその紺色の瞳が細められた。
う、うそぉーっ!!
ゆきなが、変身!?
いやいやいや、まてまて。
なにかの冗談……。
あたしは頭をブンブンとふって、考えたことを否定しようとした。
なのに……!
「よかった、間に合ったミュ」
呑気にゆきなの後ろから出てきたミューマをみたら、これは現実だと思い知らされる。
「な、なにが起こってるの……」
あの瞳は、ゆきなしかあり得ない。
しかし、今のゆきなは髪は漆黒で足首くらいまである。
瞳も光の当たり具合で黒く輝いた。