鈴姫伝説
彼女が取り出したそれは、ラムネ色のビンだった。
ほとんど鈴で埋め尽くされている。
「私が集めてきたんだ。
しかし、あと2つ足りない」
あと2つ!?
あと2つで伝説の鈴が……。
それより、ナディは賛成してくれたの?
でも、賛成してくれたのなら、伝説の鈴が見つかれば百人力だよ!
でも、どうしよう。
今から行っても、見つかるか……。
「ちょっとそれに触らせてくれないか」
興味津々にビンを見つめていたエクが、珍しく口を開いた。
ナディは素直にビンをエクへと渡す。
ビンをエクが受け取ったとたん。
-パアァア!!
「きゃっ!!」
ビンが七色に光輝いた。