鈴姫伝説






彼女が取り出したそれは、ラムネ色のビンだった。








ほとんど鈴で埋め尽くされている。








「私が集めてきたんだ。





しかし、あと2つ足りない」








あと2つ!?






あと2つで伝説の鈴が……。






それより、ナディは賛成してくれたの?







でも、賛成してくれたのなら、伝説の鈴が見つかれば百人力だよ!






でも、どうしよう。





今から行っても、見つかるか……。









「ちょっとそれに触らせてくれないか」






興味津々にビンを見つめていたエクが、珍しく口を開いた。







ナディは素直にビンをエクへと渡す。









ビンをエクが受け取ったとたん。









-パアァア!!














「きゃっ!!」














ビンが七色に光輝いた。















< 431 / 511 >

この作品をシェア

pagetop