鈴姫伝説
-パアァアッッ!
再びビンが発光する。
身体がダルい。
残り少ない霊力が放出されていく。
それでも気を失わないよう、必死に力を入れる。
光が止むと、目の前にひとつ、小さな光の球が浮いていた。
『鈴姫様……』
それらは合唱するように言葉を紡ぐ。
目を凝らして見ると、それらは小人のような形をしていた。
「もしかして、鈴たち?」
『さよう。
全員を集めてくださり、感謝しております。
お礼に、わたくしたちの勢力を上げて、伝説の鈴の場所を探しましょう』
一番手前にいた白くて長い髭をもった長老がうやうやしく頭を下げた。
この人……ナディが探してた人じゃない?
長老が何かを唱え始める。
三秒くらいだろうか。
突然あたしの身体が光りだして……。