鈴姫伝説

最後の戦い








-ビュオォオオ……。







風が足の間を駆け抜けていく。






空を飛んですぐに、天界の大きな門が見えてきた。





それはあたしたちを、迎え入れているように大きく口を開けている。





怪しい……。





全員が天界の地に足を踏み入れたとたん。




-バタン!




後ろで大きな音をたてて、門は閉まった。






もう、出られない。





でも、逃げないから。






中に入るやいなや、女神の手下であろう天使たちがズラリと並んだ。






「危ない!」





銀さんの声と共に、風を切って短剣と矢が飛んでくる。






< 438 / 511 >

この作品をシェア

pagetop