鈴姫伝説
あたしが答える前に女神は笑いながら、言葉を紡いだ。
「わたくしの目的は、今度こそ千と二人で過ごすこと。
もう、誰にもジャマされずに二人だけで、生きていける世界を作りたいの。
二人とも不老不死だから、永遠に、ね」
「なっ……」
言葉を失ってしまい、声が出なかった。
私利私欲のために、関係ない人まで巻き込もうって言うの?
おかしい、絶対に。
「そんなこと、させない!」
あたしは霊力で球をいくつも作り、女神へと投げつける。
それが、戦いの合図だった。