鈴姫伝説
一斉に女神の周りに控えていた天使たちが、あたしへと向かってくる。
「ホワイトアウト!」
吹雪が巻き起こった。
「お姉ちゃんは、女神を!!」
「コイツらは俺らに任せろ……!」
ロイルとゆきなが飛び出してきて、それぞれ応戦し始めた。
再びあたしは、霊力の球を女神に食らわせる。
しかし、次の瞬間、視界に入ってきたのは大きな稲妻と霊力の渦で……。
「ぐはっ……」
稲妻が身体を貫き、霊力の渦で壁へと激しく打ち付けられた。
息が……できない……っ!!
「は……は……ッッ!」
いくら吸い込んでも、肺に酸素は入ってこない。
苦しい……。
助けて……!
「う……」
そのとき、声が聞こえた。
「すず……か?
なんで……ここに……戻って……」
「せ……ん」