鈴姫伝説





目を開けると、ボタボタッと生温かい何かがあたしの頬を濡らした。





痛くない。













「う……」











「ッッ!」











何かが身体の上でうごめいた。













「イヤッッ!」







なんで……。














あたしに覆い被さったそれは、あたしをかばった血だらけの千だった。















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