鈴姫伝説






「千! 千!!」





彼を抱き締めると、服がどんどん紅く染まっていく。





でも、そんなことは気にしない。





千の身体はまだ温かかった。





なんで、みんな……。




あたしをかばって……。






「千……、千……」






彼の呼吸は浅くて、荒い。





千は不老不死だけど……。





こんなキズじゃ、回復は遅くなってしまう。





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