鈴姫伝説




その鈴は魔物となった女神の手のなかに収まる。







「……これが……『伝説の鈴』?」







伝説の鈴はまばゆい光を発し続ける。











「フハハハハハ!!





やっと、やっと手に入れたぞ!」








女神は城が揺れるほどの音量で、裂けた口を更に大きく開け、笑った。








どうしよう。







伝説の鈴が女神の手に……。





悔しくて、唇を強く噛んだ。





口の中に鉄の味が広がる。








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