鈴姫伝説






あたし、何やってるんだろう。




二人を助けるとか言って、みんなにも言わず飛び出してきて。





でも、結局みんなに助けられなきゃ、何もできなくて。





二人もあたしのせいで……。





やっぱりあたしは何もせず、ただみんなに護られてるだけなの?




「返して……」






叶うことのない願いは、女神の哀れみの声でかき消される。






「ハハハハ!!




もうそなたに、霊力もほぼない。





変身もできない。




変身できなければ、ただの小娘にすぎん。





不老不死の力がなければ、役に立たんな」






たしかにあたしは、あたしだけでは何もできない。





悔しいほどに……。





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