鈴姫伝説





「もう終わりにするんだ!!」




千が言い放った言葉は、あたしと一緒に戦ってくれるという意味。






あたしはいつも怖かった。




こんなあたしが、世界を守るなんて重い運命を背負うことなんてできないと思っていたから。



いつか、みんなを傷つけてしまうんじゃないかって。




どうして、あたしが?って思ったこともあった。






でも、あたしには守りたい、大切な大事な仲間ができた。



この人たちとこれからも生きていくために。



あたしはいつまでも戦い続ける!





「伝説の鈴……」




「はい、わかりました」




妖精は、あたしにその膨大な霊力を向ける。






──パアアッッ!





「ッッ!」




あたしたち二人を金色の光が包み込んだ。




温かい……。




フワリと身体が軽くなって……。




あたしは変身していた。




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