鈴姫伝説





けれど、いつもの格好じゃない。




もっと光を放つ、シルクのような優しい色。





あたしたちは霊力が復活していた。





あたしが差し出した手に、千が大きな手を重ねる。




その間には、封印の鈴が挟まれている。




強く強く、二度と離さぬよう、その手を痛いほど握りしめた。





彼からも力が込められる。





< 478 / 511 >

この作品をシェア

pagetop