鈴姫伝説
こんな感じで全く意味がわからなかったけど。
もー、どういうことなのかな?
どうしてあたし、夏休みのこと覚えてないんだろう。
まぁ、思い出したことならひとつあるんだけど。
──パチン!
両手で頬を叩いた。
じぃんと痛みが走って、目が覚める。
これから新しい生活が始まるんだ。
楽しまなきゃ、損、損!
たくさん友達作るんだ!
彼氏……とかも……。
キャ━━━ッ!
「ちょっと、お姉ちゃん」
「あ、ゆきな」
一人で悶えていると、ゆきなに冷たい目を向けられた。
ヤバッ……。
見られてたんだ……。