鈴姫伝説




「もう一回聞いてもいい?」



「ん? 何?」



「夏休みのこと、本当に覚えていないの?」




「……うん、ゴメンね」




ゆきなは、あれからしつこく何度も聞いてきた。




まるで、何かを知ってるとでも言うように。






でも、何も思い出せないの。




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