鈴姫伝説



「ほらほら、高校遅れるよ」



「わ!?」



「行ってらっしゃ━━━い!」




ゆきなに背中を押されて、よろめきながら、あたしは家を飛び出した。





青いネクタイがパタパタと顔に当たる。



高校はセーラーじゃなくて、オシャレなブレザーなんだ。



大人っぽくてカッコいいんだよねぇ。



あたしはさらに足を力を入れて、全速力で学校に向かった。




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