鈴姫伝説
「え……?」
それってどういう……。
ゆきなにも危険なことをさせるの?
サッと血の気が引いていくのが自分でもわかった。
「えっとね?なんか私、雪女らしいんだ」
自分でもわからないと言うように、ゆきなはもじもじし始めた。
「へ?」
予想外の言葉にマヌケな声がでる。
「なんか、霊力?ってのを私も持ってて、氷が操れるみたい」
みたい、って……。
というか、やっぱりゆきなも霊力を持ってたんだ……。
それになぜか安心してしまう。
「詳しいことは、帰ってから話そう?」
ゆきなの言葉に納得。
ここ、影の世界だったわ……。