鈴姫伝説




「俺を覚えていないのか?」



切ない声。



「ッ!」



ズキッと頭の奥が痛くなる。




なに、これ。



何かが熱い。



この気持ち……。



「すずか……」


愛しそうに彼はもう一度、あたしの名を呼んだ。




その時、再び激しい痛みが頭を襲った。





< 497 / 511 >

この作品をシェア

pagetop