鈴姫伝説
話にのめり込み過ぎて、今の状況を理解していなかった……。
「……帰ろっか……」
「うん!」
あたしの言葉にゆきなは嬉しそうに頷いて、自然と笑みがこぼれた。
「ミューマ、『扉』開いて」
「ミュ!」
ミューマも嬉しそうで、ウキウキとあたしたちの前で、扉を開く準備を始めた。
んー……。
何だか凝ってしまった肩をほぐすため、大きく伸びをする。
いくらか伸ばすと、疲れが少し取れた気がした。
なんか疲れたなぁ。
ゆきなのこととかあったし。
今日は、もう休も……。