鈴姫伝説



何かがあたしの涙をすくう。



「あ……」




カアッと頬が熱くなった。



彼が白くて長い指で、涙を拭いてくれたんだ。




「…………」




彼は数秒間、無表情であたしを見つめた。



黒色の瞳はなぜが、金の瞳になっていて……。



本当、キレイ。




あぁ、懐かしい……。



そんなのことがふと、頭に浮かんで、あたしは固まった。



なつかしい……?




それって、どういう……。



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