鈴姫伝説
その時、チリン……と澄んだ音がして、左手に違和感を感じた。
おもむろにそこへ、目をやると……。
「ブレスレット……?」
見たことのないブレスレットが、左手で輝いている。
そこには一つ、黒い鈴が寂しくついている。
でも、なんか大事なもののような……。
「これ……」
なんだろう。
なんだか、とても気持ちが焦っている。
早く、早くしなきゃって急かされているようだ。
なに……?
グルグルと何かが回りだす。