鈴姫伝説

そのとき、ふわりと冷たい風が頬を撫でる。


なんだろう……。

この風……前にも吹いてた気がする……。

ここで、影の世界で。



懐かしさを感じる風……。



ゆきなの氷の冷気じゃない。


不意に鼓動が速くなっていく。

ドクドクドクドクと、自分でも分かるほどに。

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