鈴姫伝説


低くてカッコイイ声。

それは優しくてお腹の底にじんわりと響いて心地がいい。

 この世のものとは思えないほどの美しさ。

 気をつけないと、その妖艶さに引き込まれてしまいそうだ。

闇と同じ色の髪がサラリと流れた。

この金の瞳……!


「この前の人……!」


そう、この人 この前影の世界で会った……敵……。


「あなた、敵なんですよね」



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