鈴姫伝説



「ッ!」


ゆきなのもとへ駆け出す。

あたしとゆきなの距離は千とあたしの距離より近い。


いける!


しかし、あたしの前にフッと千が現れた。


邪魔、しないでよ……。


前に進むことが出来ない。


背の大きな千の後ろにゆきなの姿は隠れてしまっている。


ゆきな……ゆきなっ!


起きて!!


気づけば、強く祈っていた。




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