あの子が笑えますように
ぶーっと不満そうな広一に、手紙を差し出す。



好きです付き合ってください、みたいな内容の手紙。


ちなみにその差出人は




「はぁ!?ちょ、なんだよこれ!

あみみん!?」



広一の彼女“あみみん”こと亜美子。


なぜか知らんが好かれてしまったらしい。



広一とは別れるつもりなので付き合いましょう!みたいなことが書かれてる。


が、俺は“あみみん”などどうでもいい。




けど一応ダチの彼女なわけだから、こうしてその彼氏のダチに相談したというわけ。


うん俺ってなんて優しい奴。






「くっそなんだよコレ・・・亜美子のやつ・・・・・・

おい亜美子こい!話があるーっ!!!」



広一がしゅばーっと“あみみん”へ突撃。


“あみみん”が動揺しているのがわかった。




ばーか。


どうせ広一と別れるつもりなんかじゃなかったんだろ。

そんなの、俺だって分かるっつーの。





< 2 / 33 >

この作品をシェア

pagetop