あの子が笑えますように
でもまぁ女の子が可哀想すぎたから、外出たけど。


・・・違うぞ?

別にそんな刺激強すぎて鼻血でそうだったからとかじゃないぞ?

顔超熱くてなんかいろいろヤバかったからじゃねーぞ?


決してそんなんじゃねーからなっ!

ただ俺が優しいからだからな!




――まぁとにかく。


外に出た後俺は呟いたわけだ。



『くそっ・・・俺はここんちの住人なのに・・・』



だがしかしその小さな呟きは誰にも届かずに消えたのだ。



その数日後俺はまたもや兄貴と・・・今度は違う女の子が全裸であれやこれやしてるとこに遭遇してしまった。










「くっそー!ゆーすけ!聞けよマジで!

あみみんさぁ、もうすっげーひでぇの!

俺がダサくてバカっぽいのがダメなんだってさ!」


「・・・直すべきトコが見つかってよかったな。」


「コメント違うでしょぉー!」




ぎゃいぎゃいうるさい広一をかわしながら、ぼんやりと空を見上げた。


雲ひとつ無い綺麗な青空。

今日は星がよく見えるかもしれない。




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