あの子が笑えますように
そういやあの日も綺麗な青空だったな。


夜には星が輝いてた。






――そういや、もう一ヶ月くらい過ぎたな。


家のドアを開けたら、玄関で女の子と兄貴がヤッてたという衝撃的な日から。



もうその数日後からそれは衝撃的なものではなくなったが。

なんかもう当たり前みたいになってきたが。









☆☆☆




「今日もあみみんと帰るから!じゃーなゆーすけ!」


「おー。逃げらんねーように頑張れー」


「おうよっ!」





ガッツポーズで答えた広一と手を振って別れた。



サッカー部は今日もたっぷりと午後練があったから、もう夕暮れ時だ。




「・・・あっちー」


蒸し暑く騒がしい夏休みまで、あと数日。



この数日がけっこう辛いんだよなー。





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