私の初恋
10年前



「ねぇママ、ばあばの家についたらおいしいデザートつくってくれる??」
「えぇいいわよ‼︎美味しいケーキ作ってあげるね」
「本当に!?やったぁ!チョッコチョッコチョコケーキ」


「2人ともシートベルト忘れずにな」
「「はーい」」
「じゃあ出発!」「しゅっぱーつ‼︎」


「あの山を越えたらもうすぐおばあちゃんの家だぞ」
「やったやったぁ」

「うわああああっ」


キィーーーーーーーーーーー



ドンッッッ


「「ありさ‼︎‼︎」」




私が両親の声を聞いたのはこれが最後だった。

私が気がついたのはある病院のベッドの上だった。
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